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さかなの調理

主にゲームの感想をだらだら書きます

ときめきメモリアル4 語堂つぐみ 感想


初週の星川さんに続いて、彼女の親友でありツンデレ文学少女であり私にとってはメインヒロインでもある語堂さんの攻略です。


改めて実感したことですが、彼女は第一印象(正確には第二印象)が本当に酷い。これはツンというよりヒスでは…という勢いのまくし立てに笑った。が、最後までいくとこの気の強さや早とちり感が語堂さんの魅力だとも思う。


私はステレオタイプな文学少女像(物静か、華奢、博識、引っ込み思案等)が嫌いで、理系属性の子には自立した発展的な性格が与えられるのに文系というだけでなんでそんなにコンサバになるんだと最近のゲームなどを見ていても思うのですが、気のキツい語堂さんもそんな「文学少女」から乖離している訳ではない。

博識で運動が苦手な眼鏡っ娘、というあたりは王道感すらありますが、彼女のいいところは文学少女につきものの「強くなれないことへのコンプレックス」を綺麗に昇華させず、美しくない形で発露していることです。

運動が苦手という点を挙げれば彼女は「どうしよう…」とオロオロするのではなく心底嫌そうに「サボろうかな」とぼやき、マラソン大会にしても年々成長はするものの前向きに乗り越えるというよりは負けず嫌いが不恰好にしがみついているという感じ。

肝試しでも失神して倒れ…みたいなことはなく、ギャルゲーの攻略対象としてギリギリのラインを攻める絶叫。

そういうかっこ悪さ、第一印象最悪の主人公に対して取り繕うものがないところが往年のロマコメをも感じさせるシナリオだったと思います。


可愛くて人気者だけどどこか頼りない親友を「守る」ことに語堂さんがこだわるのは、最初は守られる側だったことや星川さんに比べてとっつきにくい性格である自分自身への負い目だと思う。

星川さんや主人公を口実にしながら本質的に語堂さんはずっと自分と戦っています。自分をみとめてくれる主人公と出会ったことでようやく「人との関わり」を尊いものとして捉えられるようになった(ときめき弁論大会)のがその表れでしょう。

正直なところゲームでの絡みだけでは語堂さんは星川さんの親友というより過干渉な保護者という感じだし、彼女の攻略は「一見主人公は星川さん狙いである」と考えたほうが絶対美味しいので無個性主人公かつ攻略対象どうしの絡みの少ないときメモよりも会話がしっかりできるノベルゲー向きかなとは思いますが、そこら辺はうまいこと脳内補完します。星川さんとのダブルデートは特に捗る。

語堂さんが「なんで私なんかと…」とかボヤくのに対して「だって星川さんと一緒に乗ったら怒るし」とか返したい。


デートは序盤どこ行っても「わりと良い」止まりで、怒るのは上手いのに楽しむのが下手なあたりが不器用でまた愛しかった。デレてからはひたすらからかってバッチリを頂きましたが。

手つなぎやメイド服イベントで申し訳程度にテンプレツンデレ展開もありましたが、告白でごまかしを捨てて「君が好き」と言い切る直球勝負なところが彼女の最大の成長であり一貫した長所で燃え/萌えポイントでした。


初対面の地雷感やそれに反する1対1での常識的な態度、低体温な邂逅、コンプレックスの吐露やデレの不恰好さ、潔い告白と、妙にリアルな恋愛の過程を楽しみつつ、彼女の不器用さにどこか勇気づけられた良い攻略だった。


彼女もとき修が間に合わなかったのでまた戻ってくると思います。


次はこちらも映画的ラブストーリーを繰り広げてくれるハルちゃんです。